2006年03月31日

薄膜による干渉の話

 前回の「光におけるドップラー効果」の続きです…。



薄膜による干渉

 シャボン玉や、水面に拡がっているガソリンによって美しい色が見えるのは、石鹸水或いはガソリンの薄い膜にあたった光の干渉によって起こる。これを 薄膜による干渉 という。この現象の理由を次のように分けて考える。

薄膜による干渉の図

 光線 AB が石鹸水中に入射するときは、その表面で一部反射し ( →_BC ) 、残部は石鹸水中に進み ( →_BD ) 、裏面 D で一部反射し ( →_DE ) 、残部は空気中に出る ( →_DF ) 。裏面 D で反射した光 DE は再びもとの空中に出て →_EG の方向に進む(波T)。表面の点 E に入射する別の光 A'E も点 E で一部反射し、同じ方向 EG へと進む(波U)。この同じ方向 EG へ進む波TとUとが干渉するものであるが、このような干渉が表面 MM' の各点においておこる。


▼光源の同じ点から出る二つの光線の通る経路の長さの差を 行路差という。

 点 E から光線 BD に下ろした垂線 EH の足を H 、光線 BD の屈折角を r 、石鹸水の厚さを d とすれば、

 二つの光線TとUとの行路差 は  HD + DE = 2d cos r   である。

 何故なら、光線 AB と A'E は太陽の 1 点から出て平行に進んできたものであり、光線に垂直な AA' は波面で A と A' は位相は等しい( A が山ならば A' も山)。同様に E から BD に下ろした垂線の足 H の位相は E の位相に等しい。従って EG の方向に進む波Tは波Uより HD + DE だけ余計に旅をしている。ゆえにTとUの行路差は HD + DE である。E から面 NN' へ下ろした垂線 EK と光線 BD の延長との交点を L とすれば、

   DE =DL ,  EL = 2d ,  ∠DLE = r  であるから、行路差は

   HD + DE = HD + DL = HL = EL cos r = 2d cos r


光の反射位相の変化

 石鹸水は空気より屈折率が大きい(従って、光学的に密)。一般に、光線 A'E が点 E で反射するときのように、光が 屈折率 のより 大きい物質 (光学的により な物質)(石鹸水)に 入ろう として 反射する ときは、位相π だけ 変わる(反波長ずれる)。また、光線 BD が D 点で反射するときのように、光が 屈折率 のより 小さい物質 (光学的により な物質)(空気)に 出よう として 反射する ときは 位相変わりはない

 但し、石鹸水の中では空中よりも光は震動しにくいと考えれば上の現象がわかりやすい。即ち、光の波 A'E が空気から石鹸膜面 MM' に来ると、石鹸水中は震動しにくいので膜面 MM' は固定端になり、位相が π だけ変わる。また、光の波 BD が石鹸水の表面 NN' に来ると、空気は震動しやすいから、膜面 NN' は自由端となるので位相は変わりはないのだと考えればよい。

光の反射と位相の変化の光波図

 一般に、同じ波長、同じ方向 に進む 二つの波TU は、位相が同じ 場合は 干渉 して 強め合い 振幅の 大きい波V となって同じ方向に進行し(図 a )π だけ 位相が違う(半波長 だけ ずれる) 場合は 干渉 して 弱め合い 振幅の 小さい波V となる(図 b )

 ゆえに、薄膜の場合、行路差 HD + DE = 2nd cos r の中に 整数個 があるときは、反射の際位相のずれ があるために、EG 方向に進む波 TU とが 重なって暗く なる。即ち、

  m = 1 , 2 , .........  として

   2d cos r = m λ'   ……… 暗

反対に、行路差 HD + DE = 2n cos r の中に 半波長端数 があれば、波 TU とが 重なり 合い 明るく なる。即ち、  m = 0 , 1 , 2, .......  として

   2d cos r = ( m + ( 1 / 2 ) ) λ'   ……… 明


▼石鹸水の屈折率を n とすれば、

 上の波長 λ'石鹸水中波長であって、空気中の波長 λ の 1 / n に 等しい。即ち

   λ' = λ / n

よって、
 屈折率 n , 厚さ d の薄膜に入射する 波長 λ の単色光の 屈折角r のとき、行路差 2d cos r が

   2d cos r = λ / n ・ m  ( m = 1 , 2, ...... )  ならば 暗く、

   2d cos r = λ / n ・ ( m +
( 1 / 2 ) )  ( m = 0 , 1 , 2 , ..... )  ならば 明るい

 但し、空気中の波長 λ の何倍であるかを比べるため、膜中の 路差 2d cos r に、屈折率 n をかけた  n ・ 2d cos r   を 路差 という。

上式を変形し、下記のようにしてもよい。

   n ・ 2d cos r = 2m ( λ / 2 )  半波長の偶数倍 → 暗

   n ・ 2d cos r = ( 2m + 1 ) ・ λ / 2  半波長の奇数倍 → 明

 また、単色光の場合は、眼に入る光の方向により上式の屈折角 r が違うので、縞模様が見える(干渉縞)。日光の場合は、強め合う条件に合う波長の光は眼に強く感じ、弱め合う波長の光は眼に来ない。両条件に合わない波長の光は普通の強さで感ずるゆえ、色づいて見える。


膜に垂直に光があたるとき

 r = 0 , cos r = 1 ,  従って

   2d = λ / n ・ m  ……… 暗   2d = λ / n ( m + 1 / 2 ) ……… 明

 例として、屈折率 3 / 4 , 厚さ 0.15 μm の膜に垂直に日光が当たると、どんな色に見えるかについて考えてみれば、上記の計算より、光路差は 0.4 μm となり、これは紫色光の波長 0.4 μm の m = 1 倍であるから紫色は眼に来ないが、赤色光( 0.8 μm )の半波長 0.4 μm の端数であるから、赤色光は強く感ずる。他の光は普通の強さであるから、全体として橙赤色に見える。

 但し、ガソリンが水面上に拡がっている場合、ガソリンは水より屈折率が大きく光学的に密であるから、ガソリン→水の裏面の反射は自由端の反射で位相は変わらない。

 また、ガラス(屈折率 n = 1.7 )の表面に屈折率  n' = 1.3  の物質の薄膜をつくるような場合、薄膜の裏面 B の反射では、ガラスの方が光学的に密( n > n' )であるため、表面 A におけると同様に、π だけ位相が変わる。従って、

   2d = λ / n ・ m  ……… 明るく、  2d = λ / n ( m + 1 / 2 ) ……… 暗く、

上記とは反対になる。

膜に垂直に光があたる時の一例

 但し、膜が厚いと、強め合う光が、各波長にわたり多数できるので、白色光となって干渉しないのと同様である。



(...to be continue...)

  次回は「ニュートン環」などのお話になります…。
posted by 梵 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 《光》で Einstein な話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

核酸とタンパク質の構造 (2-3)

 前回の「核酸とタンパク質の構造 (2-2)」の続きになりますが、今回は、「様々なヌクレオチド分子」と「核酸の調整と測定」についての話をします。



▼様々なヌクレオチド分子

 細胞の中には、DNA や RNA の構成ユニットとして機能する以外のヌクレオチドも存在します。

様々なヌクレオチド

 既に述べた化学エネルギーを供給する ATP 以外に、環状 AMP ( cAMP , cyclicAMP ) は、ホルモンなどの情報を細胞内に伝えるシグナル分子として働きます。また、補酵素 A ( CoA , CoenzymeA ) は、細胞内のいくつかの酵素反応に必要な分子です。

 また、DNA と RNA で使われる核酸塩基は 5 種類に限られると先述しましたが、厳密にいうとそうではありません。例えば、真核細胞の mRNA の 5' 末端は、転写後キャッピング反応で 7 − メチルグアノシンという延期になっています。また、 tRNA や rRNA の中には、イノシン、シュードウリジンといった特殊な構造をしたヌクレオチド(修飾塩基)が多数見られます。

 しかし、これらは通常のヌクレオチドが tRNA に取り込まれた後に、酵素的に修飾を受けたものです。修飾塩基は、tRNA の高次構造の形成などに関係していると言われます。


▼核酸の調整と測定

 研究室の多くでは DNA (や RNA )を調整してその構造を調べることが日常茶飯事でありますが、どのように核酸を調整するのかについては、現在は様々な手法が編み出されていますが、ここでは簡単な方法を挙げることとします。

 例えば、 DNA の調整の仕方を簡単にみた場合、 DNA は通常タンパク質と強く結合しているので、タンパク質を取り除くために、細胞を壊すと共に、タンパク質分解酵素や洗剤で処理します。

 フェノールやクロロフォルムを加えてタンパク質を変性させて取り除き、核酸溶液にエタノールを入れてガラス棒で巻き取ると白色の糸状の物質 DNA が簡単に取れます。

 DNA や RNA の塩基の部分は紫外線(波長 260nm )を吸収する性質があり、分光光度計という装置を使うと核酸の濃度を簡単に測定できます。

 精製された核酸の長さ(分子量)などを解析する手段としてよく使われるのが、ゲル電気泳動です。寒天やアクリルアミドといったゲルは細かな網目構造をしており、大きな分子ほど通りにくい性質を持ちます。

 DNA や RNA は、1 ヌクレオチドあたり必ず 1 個の負に荷電したリン酸基があるため、プラス方向に向かって移動します。泳動槽の中で電場をかけると、DNA や RNA の長さに従って分けることができ、分子生物学的手法の中でも最も頻繁に使われる手法とされます。



(...to be continue...)

 次回から「タンパク質の構造と性質」の話になります。
posted by 梵 at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲノムの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

元素運よさそう

*上記の引用文面はBlogPetの成元素が監修したものを監修したものでしょう。

(小十郎占い監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月30日

元素の話(4)

 前回の「元素の話 (3)」の続きとなります、第4回目の元素の話は「元素の存在度」です…。



元素の存在度

 元素周期表にはすべての元素がまとめられていると述べましたが、各元素の存在量(元素存在度)には著しい差があります。例えば、元素周期表の中で、原子番号が 43 番( Tc )・ 61 番( Pm ) と 84 番以上の元素は、自然に壊変する原子(これを、放射性同位体といいます)だけであり、地上には極く微量にしか存在しません。但し、90 番元素( Th )と 92 番元素( U )は比較的多く、地殻中に 10^−4 %程度存在します。

 生物と生物ではない元素の存在度の比較の参考については、地殻を構成している元素の存在度の大きいものと、人体を構成している主要な元素示した資料を下記に示します。

  参考資料として:「地殻と人体の元素存在度

 古代から知られ使われていた金・銀・水銀などの金属は、存在度は極めて小さい(〜 10^−6 %)が地殻中に分散されず濃縮した状態で産出したために利用できたものであろうと考えられています。一方、存在度が大きいケイ素( Si )は石器やガラスとして、アルミニウム( Al )はミョウバンとして古代から利用されてきた元素でありますが、それらが元素として確認されたのは 19 世紀前半のことであり、それを純粋な物質として分解できたのはさらに後のことでした。これは、物質の取り扱い・その本質の理解が、自然の観察のみから得られるものではなく、様々な現象の理論的な考察や働きかけを得て得られることを示している事例の一つです。
posted by 梵 at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 物質の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さいこう

さいこう

(おそらく、先ほど完成させた「複雑システムの諸相 (4)」と先ほど挙げた「太陽の年齢の話」に対してのコメント俳句だと思われます)

(小十郎俳句監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎の俳句帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

太陽の年齢の話

 前回は「太陽と地球の距離の話」と題し、太陽と地球の距離をどうやって計算するのかをお話しましたが、今回は、太陽の年齢はどうやって推測されているのかについてのお話になります。


 結論から先に言えば、太陽の年齢は、地球の年齢から推測されています。

 宇宙年齢でいう 109 億年の《一生》の中で、太陽は今何歳なのか?

 実は太陽の年齢は、太陽自身を観察しただけではわかりません。観察で手に入る情報自体には、太陽の年齢を推測するものがないためです。そこで、太陽系は形成された進化の過程上、太陽と同時期に地球は作られたと理論上で考えられているため、太陽の年齢は、地球とぼぼ等しいと仮定して計算されています。

 現代の天文学においては、宇宙のガスと塵が集まって太陽ができたとき、ほぼ同時期に太陽系もできたと考えられています。太陽が誕生し、そこから太陽系ができるまでにかかった時間は、1000万年程度とされています。太陽の一生から考えれば、1000万年程度というこの数字は誤差の範囲におさまる値です。

 コンピュータを使った計算によれば、原子太陽ができてから地球が誕生するまでの時間は数百万〜1000万年との算出結果があるため、本来は「億」の単位で考える太陽の一生の研究では、誤差の範囲におさまる短い時間です。このことから、地球と太陽はほぼ同時期にできたと考えられ、「地球の年齢≒太陽の年齢」と考えられています。

 地球の年齢は、岩石などに含まれるウランと鉛の放射性元素の比を調べることで推測されています。これは、イギリスの地質学者アーサー・ホームズ(1980〜1965)が研究したもので、ウランが常に一定の割合で鉛に変化することを利用したものです。この年代測定によって、地球の年齢は45.5億歳と見積もられています。即ち、この値がそのまま、太陽の年齢というわけです。

 地球の年齢をどうやって測ったかについては、岩石や鉱物の中には、先に述べたように、放射性元素という種類の元素が含まれていることがあります。その元素とはウランやアルゴン、カリウムなどです。これらは、一定期間でその半分の量が別の元素に変化する特徴があります(この期間を「半減期」とよびます)。例えば、「ウラン 238 」という元素は約44億7000万年かけてその半分の量を「鉛 206 」という元素に変えることがわかっています。従って、岩石中にどれくらいの割合でウラン 238 が含まれているのかがわかれば、その岩石がいつできたものかがわかります。

 尚、年代測定によって、地球の年齢は45.5億歳と見積もられていると先に述べましたが、厳密に示せば、地球最古の鉱物は44億歳でしたが、地上で見つかった隕石の多くが44.5億歳前後であったため、地球の年齢も約46億歳とされています。

 109億年といわれる太陽の一生の中で、太陽はすでに46億年過ごしてきたと考えられていますが、太陽の時間スケールで見れば、ほぼ半分の時間を経過したことになり、これを人間で言うならば《壮年》の時期にあたります。
posted by 梵 at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ギャース

ギャース

 (小十郎俳句監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 小十郎の俳句帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

導体運好調

 前にBlogPetがBlogにてヒトを行動科学分析する導体にあることは話したことがあると思うが、政景は藤次郎を下記のように分析したらしい。

 (小十郎占い監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:24| Comment(0) | TrackBack(4) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

ぼつ

ぼつ
(小十郎俳句監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎の俳句帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あまりきにいらない

あまりきにいらない
(小十郎俳句監修:小十郎)
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導体運わるそう

 本日は小十郎「残酷あげる導体」成実「んーいっいいよ…」と戯れていた。

 (小十郎占い監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

学習♪

学習♪ 一般的には改善の対象となるBlogPetなだけに
形成…むにゃむにゃ…
機構…
端末♪

勉強ー!

(意欲万点な小十郎…?)

産出♪
環境や産出しては…うーん…えっと…
上記は見解が… 繁殖は… 振る舞いを持ったー!
進化…むにゃむにゃ… 真実が… 

遺伝子は… 編修か…

「環境や 産出しては 知見だね」 


(小十郎まとめて監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎の研究ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒト運良し

 可能…(小十郎理論に切り替えコメント監修:小十郎)ヒトから起こっているとか思ってるの♪法則♪(成実よゆうコメント監修:成実)伊達にサイエンスの諸相かな…。

(小十郎占い監修:小十郎)

posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月27日

震動のエネルギーの話

 前回の「保存力のする仕事 と エネルギー」の続きとなります、「震動のエネルギー」の話です。

 この話は、波動の基礎になる話であり、「波動」・「波の速さ・強さ・振動数」と関係が深い節となります。



弾性のエネルギー

 ばねを引っ張って伸ばす時、引く力 F は、はじめは小さくてよいが、伸ばすに従って大きくなり、伸び x に比例する。

 即ち   F = kx

 この関係は直線に示される。従って、同じ長さだけ引き伸ばすために、手がばねにする仕事は、伸ばしはじめは小さいが、終わりほど大きくなる。

 但し、kばね定数 で、 1 cm  或いは 1 m  あたり伸ばすに要する力を意味し、 dyn / cm  或いは  N /m  の単位で示される。

 ばね定数 kばね を、自然の長さから x だけ 伸ばす (縮める)とき、手がばねにする仕事 W

   W = ( 1 / 2 ) kx^2

 何故なら、手の力は、はじめは 0 , x だけ伸ばした時 kx , 平均 kx / 2 である。よって、手のした仕事は、はじめから、この平均の力 kx / 2 で、x だけ伸ばす仕事に等しく、

   W = ( kx / 2 ) * x = ( 1 / 2 ) kx^2


▼ばねの手からされた仕事は、 弾性のエネルギー としてばねに蓄えられ、ばねがもとの長さにかえるまでに、他の物体に対して、同じ量だけの仕事をなし得る能力を持つ。よって、
 ばね定数 k の ばね が、 自然の長さから  x  だけ 伸びている (縮んでいる)ときは、 ( 1 / 2 ) kx^2  の 弾性のエネルギーもっている。これを Ep' で示すと

   Ep' = ( 1 / 2 ) kx^2

 Ep'  を  弾性による位置のエネルギー  ともいう。

 何故なら、手の力を少しずつゆるめると、伸びたばねがもとの長さにかえるまでに、手に仕事をし、その量に伸ばすに要した仕事に等しい。よって、エネルギーの大きさは  ( 1 / 2 ) kx^2  である。

 また、ばねを x だけ縮めるには  ( 1 / 2 ) kx^2  の仕事を要するゆえ、縮められたばねも同様のエネルギーをもっている。

 但し、位置のエネルギー であるから Ep 出表す。「重力による」位置のエネルギーと区別するため、「弾性による」ものには「 ' 」をつけている。

 また、 エネルギー を 「 J 」で 求める には、すべて MKS 単位 にする必要がある。



(...to be continue...)
posted by 梵 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 力学な話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今時の突然変異決定説の話

 先日の「生命の特性 (3)」で、有性生殖集団の進化の話に関連する話ではありますが…。


 有性生殖の起源と維持に関する突然変異決定仮説では、性の存在が、組み換えによって 1 個のゲノムへと持ち込まれた有害な変異を追い出す自然選択の能力を高めると考えられています。

 この説明には、負のエピスタシス、即ち、複数の異変が組み合わさると個々の異変の作用から予測されるよりも有害度が高くなるという遺伝子の相互作用様式が必要になります。

 負のエピスタシスの機構や進化過程を解明することができないために、これまで突然異変決定仮説の概念は魅力あっても、説得力に掛けていました。

 今回、人工の遺伝子ネットワークで、負のエピスタシスが有性生殖自体の結果として進化しうることが示されましたので、ここで参考資料をちょっとだけご紹介しましょう。
参考資料:nature 440,1-126 2 March 2006 no.7080
Lettes p.87 / Sexual reproduction selects for robustness and negative epistasis in artifical gene networks
/ ヒューストン大学(米) R B R Azevedo et al.

 上記の報告によれば、人工の遺伝子ネットワークモデルを用いて Azevedo らは遺伝子ネットワーク間の組み換えにより遺伝子のロバストネスが強まるような選択が起こり、負のエピスタシスはこの選択の副産物として進化することを見出すことに成功したといいます。

 今回の結果により、彼らは、有性生殖が自己の維持を有利にする条件を選択すること、すなわち、進化が自身の筋道を作る場合がある ことを示していると述べています。


 生物進化論については、一つの仮説に対して信じ込んで討論されることが多いのですが、このように、クローバルな見解から生物進化のシステムが一つずつ解明されていくと、嬉しくなる梵でありました…(^-^)

現象運好調

それはどんな現象にも誰にでも言えることだと梵は思います…。

(小十郎占い監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

うっとり

うっとり
(小十郎俳句監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎の俳句帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生命の特性 (3)

 前に書いた気がするのですが、気のせいか、データを探してもないので、「生命の特性 (2)」の続きの話に入ります。



▼生命現象の演出

 あらゆる生物は自分であることを認識する DNA の働きによって、 RNA 、アミノ酸、タンパク質を一定の規則に従って産出し、種にふさわしい生き方を生きます。しかし、このセントラルドグマの発現にあたっても、現象の演出はすべて環境との相関関係に基づいて行なわれます。

 例えば、SFの物語では、同じ遺伝子を持つ場合同じ人格を持ち同じ記憶を持ち同じ姿を持ったキャラクターが登場しますが、現実では同じ遺伝子をもっている筈の一卵性双生児でも、まったく同じ姿には育ちません。何故なら、同じ遺伝子を持って生まれてきても、まったく同じ環境に生きつづけることは有り得ないからです。また、同じ環境にいても、立場が全く同じわけでなく、兄と弟・姉と妹・兄と妹・姉と弟…等の立場に違いによって、人格形成も違ってきます。

 このようにして、同じ種に属する生物でも、ごく僅かずつ遺伝子に変異を持つこと、さらにその遺伝子の発現に際して相関関係を持つ環境が同一であることは有り得ないことから、固体にはそれぞれに特有の個性が形成されます。

 しかし、固体によって僅かずつ異なるとはいえ、ヒトはヒトであり、ライオンはライオンです。長い歴史を刻んで形成されてきた種の特性は、遺伝子に僅かな異変が生じたからといって容易に崩されるものではありません。

 遺伝子に生じる変異はゲノム総数に対しごくわずかなものです。たとえそれが急速に蓄積されたとしても、新しい種が形成されるまでには、速度が速い有性生殖集団においても、平均して100万年単位の時間が掛かる変化です。

 個々の固体には個々の個性が作られるというものの、種内変異とされる範囲の個性の独立性は種の差から見れば、ごくわずかな差であると言えます。

 種という共通性のもとで、種内変異の枠内の個性をもって、生物の固体は生を演出します。演出する個々の現象のどこまでが固体の演ずるものであり、どこからが種であり、生き物であるという普遍性の制御するものであるか。これらの問いかけに現象は何を語るのか、それを深く理解するには、まずは基礎的な生物学を学んで全体像を掴み、さらに個々の詳細を学んでその仕組みを理解する必要があります。

 但し、生きているとはどういうことなのかは、特定の切り口で見る現象だけで解明できるものではなく、生物のもつすべての特性の総体として演出されるものであることはしっかりと認識しておくことが大切です。



(...to be continue...)

 次回は「生命に見る普遍性と多様性」について、これまでの復習も兼ねてゲノムの諸相をざっと説明します…。
posted by 梵 at 01:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 体構造の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

二つ運よさそう

 疑問や問題は速やかに解明し二つするのが適切な索であると藤次郎は思うのであった。

(小十郎占い監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

うーん

うーん
(小十郎俳句監修:小十郎)
posted by BlogPetの小十郎(梵の手足) at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 小十郎の俳句帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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